第9話
kenは、大FANのasamiと二人きりという状態に放心状態で固まり、長い沈黙が流れる。すると、asamiから声をかけて来た。
asami「おもしろい人ですね(笑)」
ken「そうですか・・・」
asami「はい!」
ken「実は、めちゃめちゃasamiさんの大FANなんです」
asami「さっきsayuちゃんが言っていましたよ」
ken「本当に大FANで・・・」「いつもライブではasamiさんに気がついてもらえるように一生懸命頑張って応援しているし、ファンレターやプレゼントも出しているし・・・」
asami「やっぱり、面白いですね!いつも・・・」
asamiは、いつも私のことを応援してくれていて何かと目立つkenの事を覚えていたのだ。
少しずつ緊張がほぐれ会話が弾んできた。
ken「asamiさんはお芋が好きなんですよね?」
asami「はい!じゅがいも・やきいも・さつまいも・ほしいも、そしてかぼちゃ・・・」
ken「かぼちゃはお芋じゃないですよね?」
asami「うそーー」「お芋ですって」
思わぬ所からトラブルが起きた。だんだんと口論がエスカレートしかけた時にエンジェルsayuが電話から戻ってきた。
sayu「いいなー!二人して盛り上がっちゃって・・・」「私も仲間に入れてよ」
sayuの登場で、場の雰囲気は回復した。
asami「sayuかぼちゃはお芋だよね」
sayu「違うよ」
asami「ショック・・・私だけ知らなかった・・・お芋だと思っていたのに・・・」
asamiは、落ち込みながら呟いた。
すると、今度はasamiの携帯が鳴った。相手は、初日のライブを体調不良で欠席したmakoだった。しかし、asamiは彼氏だと嘘をつくのであった。
sayu「いいなーasamiチャン、ラブラブで・・・」
kenは、展望台の上から落とされ粉々になった気分になった。
asami「そろそろ帰るね、お邪魔(ルシェ)みたいだし、彼も待ってるからね」
そう言って、asamiは帰っていった。店をでたasamiは一言、「今の演技完璧です」と虚しく言った。kenは、asamiの一言で落ち込んでいたがsayuが気をつかっているのを見て何も無かったかのように振舞うのである。
ken「そろそろ、ボーリングに行く?」
sayu「うん!」
満面の笑顔で、ウサチャンピースをしながら答えるsayuをみて心が安らぎ元気を取り戻したのであった。