第21話 キャラ「犯人は・・・貴方です」 ken「え・・・自分」 メル「ハイ!単なる置忘れですネ」 ken「そんな・・・」 kenは、その一言にショックを受け失意のどん底に落ちた。 そう言えば、たしかに最近物忘れがひどいかもと・・・。 落ち込んだkenは、事…

第20話 翌日、kenは朝一番でsayuにキャンセルの電話を入れるのであった。勿論sayuは、ドタキャンに不機嫌な態度を取っていたが、最終的には理由を説明して納得してもらえた。そして、kenはキャラメル探偵事務所に到着した。 ken「名古屋で双眼鏡と目薬がな…

第19話 kenはライブ会場に到着すると、いつものように受付でasamiへの手紙と名古屋城で購入したキーホルダーを係員に預け入場した。今日は、事前にsayuにasamiの応援をしてもいいと了解を得ていた。と言うのもフットサルの日の出来事があるからだ。sayuは…

第18話 kenの今週の遠征先は名古屋だ。朝7時の新幹線nozomiに乗り込みいざ名古屋へ向かう。新幹線は早いもので9時には名古屋に到着した。ライブまで時間があるので、kenは名古屋城博が行われている名古屋城へ行くことにした。この博覧会の目玉でもある金…

第17話 ken「これから、どうするって・・・」 asami「まだ、sayuが待っているかもしれないし、行ってあげな」 asamiは、今日の試合で負けた悲しさから出来ればkenと一緒に居たかったが、sayuの事を思うと本心とは逆の事を言っていた。 ken「でも・・・」 a…

第16話 月曜日のフットサル当日、駒沢体育館に向かう準備をしているasamiに一本の電話がかかる。相手はsayuだ。内容は、福井でのライブで気にしてくれた事のお礼と、今日の夜kenにも謝りたいと思いメールで会う約束を入れたと言うことだった。asamiは、say…

第15話 バスを待っているkenの前に現れたのはasamiだった。asamiはアルコールで唄ったセーラー服の衣装のまま大急ぎで、息を切らしながらやって来た。 asami「間に合ってよかった・・・」 ken「どうしたの?」 asami「一つどうしても伝えておきたかったの…

第14話 asami「sayuと何かあったの?」 ken「なんで・・・」 asami「sayu朝から元気無かったからネ」 ken「そうだったの」 asami「ken君なら知っていると思ったのにな」 「今日はずっとsayuの応援だし・・・」 ken「この前sayuと約束したから・・・」 asam…

第13話 ついにライブがスタートした。kenは、2列目のセンターという非常においしい席だった。会場の造り的にステージとの距離もさほどなく、手を伸ばせば届きそうなくらいだ。この位置から観るライブにkenは、こんなに見えすぎてしまって良いのだろうかと…

第12話 sayuとの夢のようなデートから数日がたち、福井でのライブ前日になりました。kenは、今でもあの日のことが夢のように思えてなりません。kenは、夜行高速バスで福井に向かう車中で、sayuオンリー応援の約束をしたことに少し後悔している自分がいまし…

第11話 二人は、kenの行きつけの店である牛角食堂に到着した。普段は、結構混み合っているがその日はスムーズに店に入ることが出来た。席に案内され店員が注文を聞きにきた。 ken「いつもので・・・」 店員「はい、」 ken「sayuは?」 sayu「私も一緒で・…

第10話 kenとsayuは、隣にあるボーリング場に到着した。しかし、あいにく満員で40分ほどの待ちだ。待っている間、二人はくだらない会話で時間を潰すのだった。やっと、自分たちの番が来てレーンに向かう。 ken「プロ級の腕だから・・・」 sayu「私も・・・…

第9話 kenは、大FANのasamiと二人きりという状態に放心状態で固まり、長い沈黙が流れる。すると、asamiから声をかけて来た。 asami「おもしろい人ですね(笑)」 ken「そうですか・・・」 asami「はい!」 ken「実は、めちゃめちゃasamiさんの大FANなんです…

第8話 今日は、sayuとの約束のデートの日だ。kenは、かなり緊張しながら待ち合わせの15分前には渋谷のドトールに着いていた。いつものように注文はパスして水を持って2階に上がる。しばらく待つと、「お待たせ!」sayuの明るい声が聞こえたので、kenは振…

第7話 ついにツアー初日の朝が来た。ここ数日とはうって変わっての晴天だ。kenは、グッズの為に朝5時半に起き、6時には家を出た。7時には会場に着き売り出しの10時までasamiの事を考えながら待っていた。ついに、販売が開始され目的のasamiのソロセッ…

第6話 kenは、未だに初日のチケットが手に入らずとうとうツアー前日の夜になってしまった。やっぱり無理かと思っていた所に天使が舞い降りてきたのだ。オークションでやっとの思いでチケットを落とすことが出来たのである。kenは、無邪気に喜んだ。これで、…

第5話 外は、雨ではなく雪が降っていてとても寒い夜。kenは、いつものようにネット喫茶に通っていた。目的は一つ、そうM女のツアー初日を落とすためだ。sayuとの約束いやasamiの笑顔を近くで観る為に必死で頑張るがなかなか会心の一撃で落ちない。やはり、…

第4話 ken「そう言えば、もうすぐ春ツアーの初日ですね」 sayu「うん」可愛くうなずく ken「日曜日は行く予定なので・・・頑張ってください」 sayu「有難う(笑顔)」 「でも・・・土曜の初日は来ないの・・・sayu悲しいな・・・」 ken「本当は行きたいけど…

第3話 kenは、公衆電話BOXに着くといつものようにポケットから大量の10円玉を取り出し電話を掛けた。10回程呼び出し音が鳴るがなかなかでない。やはり悪戯かと切ろうとした瞬間、受話器から少女の声で「もしもし・・・」と小さな声が聞こえた。相手…

第2話 早いもので、明日からは3月。横浜でのライブから一ヶ月が経とうとしていた。kenは、一週間後から始まるM女の春ツアー初日戸田の公演を楽しみに今日も帰宅した。今日は、月末ともあって仕事も忙しくかなり疲れきっている様子だ。いつものように郵便…

主人公は、ごく普通の27歳のサラリーマンである。ふとしたことから始まった究極の恋愛物語のスタートです。 第1話 それは、2005年1月末日のことである。kenは、大FANのアイドルグループM女のライブを見に横浜アリーナに行くところだ。その日は、朝からど…